妊娠編

妊娠後期 妊娠9ヵ月(32〜35週)

この時期

子宮が胃を押し上げ膀胱を圧迫するため、食事がつかえたり、尿の回数が増えます。疲れやすくなる時期ですが、「胎動カウント」をチェックして赤ちゃんの元気を確認したら、からだを動かして、体力を落とさないようにすることが大切です。
診察内容
  • 問診
  • 内診(必要に応じて)
  • 尿検査
  • 超音波検査
  • 血圧測定
  • 体重測定
  • 腹囲測定
  • 子宮底長測定
  • 腟分泌物検査(細菌培養検査)/妊娠35週
GBS(B群溶血性連鎖球菌)
GBSとは腟内常在菌の一種で、通常は健康への害はなく自覚症状もありません。しかし、GBSを保菌する方が出産される場合には、赤ちゃんの約100人にひとりが新生児GBS感染症として肺炎、敗血症、髄膜炎などの重症感染症を発症すると報告されています。当院では、GBSを保菌されている産婦さまには抗生剤を点滴投与し、赤ちゃんへの感染予防を行っています。
当院で里帰り分娩をご希望の方は、妊娠34週から通院していただきます。妊娠35週以降の健診からは、予約優先ではなくなりますのでご了解ください。

安産へのケア

胎動は、おなかの赤ちゃんからお母さまに伝える「元気だよ!」のメッセージ。妊娠34週から、毎日きちんと胎動を数えて、赤ちゃんの状態をチェックしましょう。胎内からの声に耳を澄ますひとときは、母子の絆を育てるステキな時間になることでしょう。
妊娠後期になると胎動が少なくなることがありますが、不安な場合は早めに医師にご相談ください。
自己チェックを始めましょう。
  • 胎動カウント/妊娠34週〜
胎動の数え方
  • 赤ちゃんが1回目に動いた時間をメモしておき、10回動くのにかかった時間をチェックしてください。
  • 10回動くのに30分以上かかる場合は、赤ちゃんが眠っていることもあります。 時間帯(朝・夕・夜など)をずらして、 念のため1日に2〜 3回測ってみてください。
  • どの時間帯でも赤ちゃんが60分以上動かない場合や、いつもと違う動きの場合(少ない・弱いなど)は、ただちにご連絡のうえ、診察をお受けください。
骨盤位(逆子)と診断された方へ
おなかの赤ちゃんの背中が上になるように横向きで寝てください。
背中がよくわからないときは、よく動くほうが手足ですので、動くほうを下になるように寝てください。