妊娠編
妊娠4ヵ月/安産のポイント
つわりもおさまるこの時期になると、気分もよくなり食欲も出てきます。体重の増えやすい状態になってきますので、本格的に栄養管理と体重コントロールを始めましょう。この時期に急激に体重を増やしてしまうと、中期・後期に妊娠高血圧症候群にかかる危険性が大きくなります。
- 体重をコントロールしましょう。
- 標準体重の方は10kgの体重増が理想的。赤ちゃん約3kg、胎盤0.5kg、羊水0.5kg、おっぱいや血液の増加を考えてもそれ以上は必要ありません。
- 分娩時に使う筋肉と関節を日頃からほぐしておきましょう。
- 妊婦体操を参考にし、股間を柔軟にしておきましょう。
- 呼吸法・弛緩法をマスターしましょう。
- 両親学級にぜひご参加ください。
- からだを冷やさないように予防しましょう。
- 体温の管理も大切なポイント。冷えは身体機能を低下させ、思わぬトラブルをまねきます。
- 体重チェック
- 安産のために妊娠中の体重コントロールに努めましょう。
そのためにはまずあなたの体重増の目標を知ることが大切です。
BMIを計算し確認しましょう。 -
- BMIの計算式
-
体重(kg) 身長(m)×身長(m)
- (例)
-
50(kg) 1.5m×1.5m= BMI/22.2
-
BMIが18.5未満の方は❶ へBMIが18.5以上25.0未満の方は❷ へBMIが25.0以上30.0未満の方は❸ へBMIが30.0以上の方は❹ へ
-
- ❶ 妊娠前の体重プラス12〜15kgを目標に!
- もともとやせぎみの方は、妊娠したらしっかり栄養をとり少し太る必要があります。妊娠中の体重増加と赤ちゃんの出生体重を比べたとき、妊娠前にやせていて、妊娠中の体重増加も少なかった人の赤ちゃんほど小さく生まれる傾向があります。ダイエットブームで太りすぎに神経質な方もいますが、赤ちゃんのためにもしっかり体重をコントロールしましょう。
- ❷ 妊娠前の体重プラス10〜13kgを目標に!
- 妊娠中の体重増加は、赤ちゃんの体重約3kgに胎盤や羊水、増えた血液などを合わせて約5kg、残りがからだ全体の脂肪分となります。
- ❸ 妊娠前の体重プラス7〜10kg以内を目標に!
- ❹ 個別対応(上限5kgまでが目安)
- BMIが25.0を超えた場合は、他のリスクを考慮した病院の指導が必要となります。太りすぎに十分注意して妊娠期間を過ごしましょう。