産後編

家族計画

のぞまぬ妊娠を避けるために、今後についてはご主人(パートナー)とよく話し合いましょう。
産後のセックスと避妊
  • からだの状態が回復してないままでセックスを行うと、会陰切開部の傷口が開いたり、腟や子宮に細菌が入ったりしてトラブルが起こることがあります。
  • 1ヵ月健診が終わるまではセックスはひかえ、医師からOKが出てからにしましょう。
    健診では子宮の回復やオロのようす、会陰の状態をチェックします。
    回復がはっきりわかれば、からだの不安や恐怖もやわらぐでしょう。
  • 子宮の回復には最低でも2ヵ月は必要で、帝王切開の場合は傷の回復に6ヵ月~1年はかかります。
    少なくとも子宮が回復するまでは、避妊することをおすすめします。
次の赤ちゃんをのぞむなら…
「母乳を与えている間は妊娠しない」といわれますが、これはまちがいで絶対に排卵が起こらないかというとそうではありません。また、排卵は月経に先立って起こるので「月経がこないから安心」ということでもありません。育児は想像以上に大変ですし、母体の回復を考えれば、次の妊娠までは1年ぐらいはあけたほうが無難です。セックスは再開したときからきちんと避妊しましょう。
いろいろな避妊方法
  • コンドーム
    男性用コンドームは、使い方は簡単ですが、失敗することも多いのでご注意を。
  • IUD・IUS
    子宮内に装着して受精卵の着床を妨げるリング。
    かたちや材質はさまざまで効果は高いです。
    使用できるのは子宮がもとにもどる産後2ヵ月くらいからです。
  • ピル
    排卵を抑制する効果のある合成ホルモン剤。
    飲み忘れがなければ避妊効果はとても高いです。
    ただし、母乳の分泌を抑えるため授乳中は使えません。医師に処方してもらいます。