赤ちゃんのための環境
退院して自宅に帰ること、それは赤ちゃんにとっては大きな環境の変化です。赤ちゃんが健やかに、快適に過ごせるように心くばりしてあげましょう。とくに感染予防、保温、睡眠に気をつけてあげてください。
- 感染予防
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- 赤ちゃんはお母さまの免疫をもらって生まれてくるので、生後6〜7ヵ月頃まではあまり病気をしませんが、免疫をもらっていないかぜなどのウイルスには感染しやすいので注意が必要です。
家族はかぜなどをひかないよう気をつけ、お祝いの方にはのぞいてもらう程度にしましょう。
- 衣類・部屋・寝具・調乳器具、そして赤ちゃんにさわる手や乳首なども常に清潔を心がけましょう。
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- 寝具
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- 赤ちゃんは寝ているときほおをつけるので、敷きふとんは顔がうもれるようなフカフカのものは避けましょう。
指で押しても跡が残らない(アイロン台程度)を目安に。
- 上掛けは薄くて軽いものが基本です。
- シーツはピンと張り、たるんで赤ちゃんの口をふさがないよう、しっかりマットの下に折り込みます。
- シーツはよだれなどで汚れやすいのでこまめな洗濯を心がけてください。
- 枕は使いません。
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- 保温
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- 新生児は体温調節がうまくできないので、外気温との差をあまりつけないように気をつけましょう。
- 暖房器具は空気を汚さないタイプを。
電気毛布はからだの水分を奪うので避けましょう。
- 換気や温度調節もこまめにしましょう。
- 着せすぎやふとんの掛けすぎは、からだから放熱できなくなり発熱や運動不足につながるので注意しましょう。
- 着せすぎやふとんの掛けすぎは、からだから放熱できなくなり発熱や運動不足につながるので注意しましょう。
- 室温20℃で、肌着・長着の2枚の上に毛布か薄い掛けふとんのどちらか1枚。それくらいが適当でしょう。
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- 睡眠
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- 陽当たりがよく換気が十分にできて、静かでホコリの少ない部屋が赤ちゃんには理想的。室温は冬20℃前後、夏25〜26℃前後で、湿度は60%前後でしょう。
- 日常的な音の刺激には慣れさせましょう。ひそひそ話やぬき足さし足で歩くなど必要以上に静かにする必要はありません。
- 専用の部屋がないときはコーナーをカーテンで仕切ったり、ホコリがかかりにくく世話がしやすいベビーベッドなどを利用して赤ちゃんスペースをつくりましょう。ベビーベッド内には、おもちゃやタオルなどを置かないように。
